せっかく通勤時間が無くなったのであれば、料理を始めてはどうでしょう?~初級編~

コロナウイルスの影響で在宅勤務、テレワークをしている方も多いと思います。
環境の変化から、通常日中は一緒にいることがなかった妻と夫の意見の相違が顕在化することやDVの発生など、今まではなかった問題が出てきています。

ここでいつも家事を奥さんにお願いをしていた旦那さんに提案です。
通勤時間が無くなったことで、自由になった時間ができたはずです。
飲み会に行かなくなったことで、お財布に余裕ができたはずです。
この機会に家族に手料理をふるまってみてはどうでしょうか?

料理ってめんどくさそう、難しそう、と思っている人がいると思うのですが、コツさえ押さえておけば、結構簡単です。
料理をすれば奥さんから感謝されるし、料理は奥が深いので楽しいですよ。


まずは料理をするうえで“これは重要です”ということを説明します。
1.料理をしながら洗い物をしましょう。
キッチンは結構狭いのです。あれもこれもやって、物を出しっぱなしにすると、これらが邪魔で次にやりたいことが出来なくなってしまいます。空いた時間でシンクにあるものを洗い、戸棚にしまう、とやっておくことで気持ちよく料理できます。
2、調味料はあらかじめどこにあるかを調べておきましょう。
料理をしていると、このタイミングでこれを入れたい、というのが出てきます。その時に“あれ、塩ってどこにあるんだ??”なんてやっていると時間がたってしまいます。あらかじめ必要なものは手の届くところに出しておきましょう。
3、料理を始める前に作り方を読んで、あらかじめ流れをつかんでおきましょう。
だいたいの流れをつかむだけでよいです。どのくらいの時間がかかるのか、どんな具材をどのタイミングで火を入れるのか、など全体をつかんでおきましょう。イメージトレーニングをしておくとなお良いです。

では初級編のレシピの説明をしていきましょう。

オイルパスタ
コツ)
・乳化させる・・油と水分が混ざりトロっとすることです。パスタは油で具材を炒め、水分でしっとりとさせます。水分がないと脂っこくなり、油がないとコクがなくなります。この両方を入れつつ、油と水分を乳化させることがポイントになります。といっても、水と油はふつう混ざり合いません。どうすれば乳化するか、というと炒めた具材にパスタのゆで汁を加えて1分程度クツクツとすればよいのです。
・野菜ごとに火を入れる時間を変える・・例えば小松菜は火を通せば通すほど小松菜自体の香りがなくなります。できるだけ火を通す時間を短くしましょう。玉ねぎはじっくり火を入れると甘みが出ます。
では具体的なパスタのレシピです。
**小松菜とジャコのオイルパスタ**
材料) 2人前
パスタ 200g
コマツナ 2束 火が入ると小さくなります。
玉ねぎ 1/4個
ジャコ 大さじ2
ニンニク ひとかけ
オリーブオイル 大さじ2
全体の流れ)
お湯を沸かす→パスタを投入→具材を切る→具材を炒める→(そろそろパスタが茹で上がります)具材を乳化する→ゆであがったパスタと小松菜を投入→完成です。
かかる時間)
全体で15分(パスタのゆで時間8分のものを使うとして)くらいです。
作り方)
1、大きめのナベにお湯を沸かします。2人前で3Lくらいです。塩を大さじ1入れてください。
*塩を入れることで、パスタ自体に塩味をつけます。これをしないとできたものがぱっとしない味になります。
2、お湯を沸かしている間に具材を切ります。小松菜は3cmくらいの長さ、玉ねぎは適当に切ってください。ニンニクはみじん切りです。
3、お湯が沸いたらパスタを茹でましょう。袋に書いてあるゆで時間の通りに茹でます。
4、フライパンにオリーブオイルを入れて、ニンニク、玉ねぎとジャコを弱火で炒めてください。
5、パスタが茹で上がる1分前に、パスタのゆで汁をオタマでひとすくい、フライパンに入れ、強火にしてください。フライパンの中で水分と油が混ざることで乳化します。


6、パスタが茹で上がったら、パスタの湯を切り、火を止めたフライパンにパスタと小松菜を入れて、パスタと具材を和えてください。


 *ここでフライパンの火を止め、炒めるのではなく和えるのがポイントです。
7、皿に盛り付けて完成です。



ステーキ
コツ)
・焼き過ぎない・・焼く前の1時間くらい前に冷蔵庫から出して常温に置いておきましょう。牛肉は焼きすぎる/冷たいと硬いと感じます。あらかじめ常温に置いておくことで中が冷たい、という失敗がなくなります。
・できるだけ筋がない肉を選ぶ・・オーストラリア産でもタスマニア産でもよいです。おすすめはもも肉です。筋が少ない赤身肉なので、お手頃でおいしく焼くことが出来ます。
・厚みは1cm位のものを選ぶ・・薄いとすぐに火が通り硬くなりやすく、厚いと中まで温めるのが難しくなります。
材料)
牛肉 好きな量
全体の流れ)
肉を冷蔵庫から出す→1時間後くらいに塩、胡椒を肉の両面に振る→温めたフライパンで両面焼く→アルミホイルにくるんで10分間置いておく→再度両面をフライパンで焼く→皿に盛り付ける
かかる時間)
肉を焼くところから完成まで15分くらい
作り方)
1、冷蔵庫から出して1時間程度室温においておいた肉の両面に塩コショウを振る。コショウは多めがおいしい。


2、フライパンを強火で温める。
3、肉を焼く。片面1分程度 *火にかけると1分で表面から1mmくらい焼けるのでお好みで時間を調整してください。


4、焼けたら肉を取り出し、アルミホイルにくるんでコンロの近くに置いておく。表面からの熱がゆっくりと中に伝わり、中まで温かく(食感が柔らかく)なります。


5、10分後、アルミホイルから肉を取り出し、油を引いたフライパンで片面10秒ずつ強火で焼きます。これをすることで、肉の表面がカリっとなります。
6、皿に盛り付けて完成です。



ステーキソースがなくても、しょうゆとわさびをつけて食べるのがおすすめです。
ステーキ丼にしてもよいですね。


焼きそば
コツ)
・焼き色、焦げをつける・・焦げ目はおいしくなるための調味料です。焼き鳥がおいしいのも炭火で焼いた焦げ目があるからなんです。
・野菜は手早く炒める・・時間をかけると野菜の水分が飛んで食感が柔らかくなってしまいます。野菜はシャキッと仕上げましょう。
材料(2人前)
焼きそば(ソース味) 2人前
野菜 きゃべつ、人参、もやし、ピーマン、しいたけなど適当に。
豚小間 50g
全体の流れ)
焼きそば麺にお湯をかけてほぐす→フライパンで麺を炒め焼する→麺を取り出し、油を絡ませておいた野菜を炒める→最後に炒め焼をした麺を入れて合わせる。
かかる時間)
全体で10分くらいです。
作り方)
1、ナベにお湯を沸かします。
2、お湯が沸いたら、焼きそば麺を入れて、ほぐします。ほぐれたら取り出して湯切りしてください。ほぐすだけなので、さっと取り出しましょう。


3、フライパンに大さじ2の油を入れ、強火で焼きそば麺を炒め焼します。フライパン全体に麺を広げて2分そのままにして下さい。2分経ったら、フライ返しを使い、麺をひっくり返してください。麺を混ぜないことで、麺に焦げ目がついて触感、香りともに良くなります。
この間に野菜を切っておきましょう。


4、焼きそば麺が両面焼けたら皿に取り出してください。
5、豚小間をフライパンに入れて塩コショウをして炒めてください。火が通ったら皿に取り出してください。
6、ボウルに切った野菜を入れて、大さじ2の油をかけて混ぜてください。


7、油をまぶした野菜をフライパンに入れ、蓋をして強火で1分間、そのままにしておいてください。蓋をすることでフライパンの中の温度が上がり、油をまとった野菜の温度が上がり、短時間で火が通ることで余計な水分が出ません。シャキッとした食感になります。
8、1分経ったら、ふたを開け、麺、炒めた豚肉、ソースを入れ、麺をほぐしながら全体を和えましょう。
9、麺がほぐれたら完成です。皿に盛り付けましょう。青のり、紅ショウガがあれば添えましょう。緑の葉物を飾り付けてもよいですね。



最後に。
料理は味、香り、見た目が重要です。味、香りは料理に慣れていけいくことで上手になっていきます。何度か料理をすることでよくなっていきます。
ただ、見た目だけは最初からよくすることが出来ます。
料理の見た目をよくするポイントは、
1、盛り付ける食材に対して大き目の皿を使う。こうすることでちょっと高級感も出ます。
2、カラフルにする。例えばステーキは茶色だから皿の色は緑や青が合います。もし黒や白の皿を使うのであれば付け合わせでインゲンやニンジンをつける、など工夫をしましょう。いくつかの色が皿の中にあるとおいしそうに見えます。



料理は段取りが重要です。段取りが重要ということは慣れることで上達するという事です。ぜひ料理を作ることで充実をした自宅ライフを楽しみましょう。